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2017年7月2日日曜日

都議選の結果

 政治的な情勢展開もふくめて、6月には公私ともにいろんなことが次々にありました。このブログではたいして内容のない「無難な」コメントだけで過ごして参りました。力量不足です。
個人的には、長谷川先生のお通夜、大阪での科研研究会、ある「塾」での講演セミナー、「痛いの痛いの」合評会、「郊外」沼地、そして立正史学会の「主権」講演などなどの合間に、大学ではふだんの業務に加えて保護者面談や(留年生の)卒論指導、家族の介護, etc. というわけで、せっかく D. A. Bell や John Styles といった方々の来日にもかかわらず都合を合わせることができない、という1ヶ月。
 英国総選挙についても都議会選挙についても、気の利いたコメントができず、残念至極。ただ本日の都議選について、ぼく自身は、反小池、豊洲市場賛成の観点から投票しました。小池さんは、サル山の新ボスのように、ヤマの木々をゆさぶって、どうだと威力を見せつけ、忠誠の表明を迫る、といった政治手法で、これは賢明な政治リーダーのすることではない。マスコミについても、むかしの美濃部フィーバーから、小泉劇場、今回の「小池ファースト」まで、思慮の浅さ、軽さに呆れています。
 これで安倍政権の腰が折れるのは好機ですが、それが公論の勝利ではなく、ただ政権の連続するスキャンダル処理のまずさの結果でしかない、というのは淋しい。
【ぼくは resilience とか wise spending といった言葉を使ったからといって政治家を攻撃するのは、愚かなポピュリズムだと思っています。むかし麻生首相を引きづり下ろしたマスコミと同じです。相対的に、池上彰の発言はまだ健全ですね。】