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2022年5月22日日曜日

池袋のジュンク堂では

土曜の午前は所用で池袋に行った帰りに、雨でしたが、西武百貨店の南向こうのジュンク堂へ、まったく久しぶりに訪れました。1階角の入口で濡れた傘の処理をして、書店に入ったとたんに、わが目を疑うというか、恥ずかしくなるような、半端ない陳列です。 ↓
赤白の市松模様だけではつまらないから(?)、青緑の岩波新書を混ぜて並べているのでしょうか。ほんの少しイタリア的な色模様。2022年の新版と1962年の旧版とを比べてご覧なさい、といった趣向でしょうか。

ところで、岩波書店のサイトには、このような「試し読み」コーナーもあります。
https://www.iwanami.co.jp/moreinfo/tachiyomi/0256740.pdf これは1ぺージずつの表示ですが、実際の見開きの表示だと、もっと効果的ですね。

なおまた、すでに手に取ってくださった少なからぬ読者が、本にさわった感触、ぺージをくる心地よさ、etc.を伝えてくださいます。工学部のI先生のおっしゃる「書籍の人間工学的な形態論」でしょうか。ほんの少し厚めの紙質、柔軟でしっかりした製本、ほんの少し大きめの本文活字。それからもちろん、本文から左に目を移せば読める原註、訳註‥‥。デザイナと岩波書店の心意気に感謝です。

2022年5月17日火曜日

5月の実家

15日(日)は母の四十九日で、お坊さんと一緒に納骨・分骨まで無事すませました。

その後、無人の実家に行ってみました。
同行した長男が感激(!)したほど、樹木が繁茂して、公道や隣家にはみ出しています。街灯や通行する車や人のためのミラーを覆っていた枝葉を切除し、ミニマムの応急処理をしたあとになって、ようやく気付きました。(じつは最初から家の中の気配がおかしいような気がしたのですが、2ヵ月ほど来てないし季節も変わったので、気のせいかと考えました。)
母が使っていた帳面や、手紙、写真の類が畳のうえに散らばって、前回にぼくが行った折に、帰りを急いで乱雑なままにしたのだろうか? そんなはずはないのだが‥‥。
角の部屋のガラス戸が開閉できないと妻が言い出したときに、事態の意味がようやくわかってきました。そのガラス戸のロックの周囲がかろうじて手が入るくらいに破られています。
よく見ると、あらゆる部屋のタンスや引き出し、戸棚(以上、すべて上の段のみ)、押し入れが開いたままではありませんか。空き巣が侵入して、物色したあげく、最後にはアルミ雨戸を閉めて(少なくとも外からは異常とは見えないようにして)退散したあとだったのでした。位牌のない仏壇も、電源を切ってあった冷蔵庫も、だらしなく開いている、と気付いて怖くなりました。
亡父の能面、謡曲の本、ぼくの著書とか、『漱石全集』、昔の『岩波講座 日本歴史』といった類にはドロボーは目もくれず、現金やカード、宝石類を探したのでしょう。‥‥母はカードの類は持たない人だったし、老人ホームに移ってから4年半も経ったので、金目の小物はただの一つも残ってないのでした。 残念でしたね。
それにしても見るからに無人の陋屋で、アルミの雨戸もガタピシ。こんな所にまで、空き巣は「ダメモト」で侵入してみるものなのでしょうか。みなさま、ご用心を!