柴田三千雄先生が亡くなって、5月にははや2年となります。
その蔵書については、いろいろなことがありましたが、結局、お茶の水女子大学の関係者の皆さんの奮闘で、その図書館に収まる方向で進んでいます。先に遅塚忠躬先生の蔵書がやはりお茶の水女子大学に寄贈されていますので、これと合体し、フランス革命史関連では、もしや日本で一番充実した図書館となるかもしれません。
その作業の途上ですが、日曜に北原さんと一緒に柴田家に伺いました。2階の書斎の本はもう段ボール箱に収まっていました。1階西の書庫はほとんど手つかずで、洋書はフランス史ばかりでなく、イタリア史、イギリス史、ヨーロッパ史、そして方法論、とりわけ政治文化関連、またあらゆる分野の日本語文献が、ご本人独自の分類によって排架されています。すでに生前に、ロシア史関係はI氏へ、インターナショナル議事録関係はN氏へ、贈与されたとのことですが。
昔日は手書きのフランス語で購入年月を記入されるだけで、蔵書印はほとんど使われなかったようですが、石は中国にいらした折に購入され、文字は日本で刻印された立派な物があります。お茶大で整理する際にこれを捺すことにしましょう、と方針が決まっています。
とにかくお茶大関係の皆さん、ありがとうございます。
この日、先生の蔵書から何冊かいただきましたが、蔵書印を記念に自分で捺して収めました。
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