Features
▼
2020年1月26日日曜日
大相撲・取組編成の不始末
大相撲は14日目を終えて、なんと幕尻(前頭17枚目)の徳勝龍が1敗で単独首位。千秋楽の貴景勝戦で万が一にも勝てばそのまま優勝、負けても正代が2敗のままなら優勝決定戦、正代が負けて3敗ならば、13勝2敗で徳勝龍の優勝となります。
これをおもしろいと考えるか、取組編成会議の不始末と考えるか。あきらかに後者です。タカをくくっていたに違いないが、下位の取り組みばかりでまさかの連勝を続け、これは想定外と、ようやく12日目から輝、豊山、正代と成績の良い実力者と当ててみたが、こと遅し。
今日14日目に、徳勝龍は正代に勝ったけれど、この3日ほどの勝ち方はウンの御蔭といった様で、おもしろくない。たまにそういうことがあってもよいが、それで優勝してよいのか、という問題です。
負けた正代のほうは、前頭4枚目という位置もあるので、高安、栃ノ心、豪栄道、貴景勝といった元・現大関と当たり、また炎鵬、北勝富士、朝乃山、松鳳山、阿炎、輝といった好調の力士と取り組んだうえでの成績(2敗)ですから、立派なものです。(徳勝龍は、こうした実力者とほとんど当たっていないのです! 11日目までは弱いのとばかり当たって勝ちを重ねていた。)
いかに横綱、大関が不調の場所だからといって、幕尻の力士が強豪と当たることなく千秋楽にようやく大関と組んで、優勝が決まる、というのは、だれがみても取組編成会議の不見識、見通しが甘かったということでしょう。
平幕力士が奮闘して幕内優勝することは嘆かわしくはない、慶賀すべきことでしょう。しかし、強い力士に連勝することなくマグレで優勝賜杯を抱く、というのは、なにより取組編成会議が恥ずべきことです。
徳勝龍の優勝は、おめでとう!
返信削除ご本人を責めているのではありません。その点で配慮を欠いていたかもしれません。
あくまで取組編成の責任者たちの見通しの甘さを問題にしました。