「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
国会図書館の「レファレンス事例詳細」 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000158633
にありますとおり、井上ひさし・劇団こまつ座ですよ!
こまつ座の『the座』14号(1989年9月)pp.16-17 で言及され、井上家の机の前にこの一文が吊されていたということです。
これだけ「やさしく」「ふかく」「ゆかいに」真理を言い当てている名文です。敬意をもって接したい。
とはいえ、少々の物書き経験者として申しますと、最初から「むずかしいことをやさしく」というのは、そもそも不可能に近い。
「むずかしいと見えること」をためつすがめつ、寝ても覚めても考え通すことによって、ある日アルキメデスのように、「分かった! エウレーカ!」とひらめく。
そうした寝ても覚めても、風呂に入っても、の日夜をへて、ある時、ようやく啓示のように、やさしく、深く、おもしろいことがやって来る愉快な瞬間に恵まれるんだな。
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