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2010年8月20日金曜日

Whig aristocracy その1

 15日(V J day!)にノーフォク州の貴族の館2つを訪問したのですが、そのあとの付録もふくめて、印象は圧倒的です。あまり理性的でないブログとなりますが--

 10.00に4人で剣橋発、一路北へ。Houghton Hall(ハウトンです!)は日曜のみ11.30に gardens (複数形です!) が開場。
 まずはかつての kitchen garden に、期待せずに入りました。なんといっても首相ウォルポールの邸宅を見るのが目的ですから、18世紀前半でないものは、あまり‥‥
 野菜や果物、花などを栽培した所を、その機能も生かしながら、生垣でいくつもに囲い分けて性格のちがう遊びの空間を造ったものです。ごく最近の火炎を噴く噴水(water flame)といった際物もありますが、全体として安らぎと発見のある、楽しい空間。それぞれ囲いの中はちがう小世界をなすので gardens なのですね。

 厩舎のあとを改造したレストランで軽い昼食。
 1.20より本館開場。日本的感覚とちがって、西向きに(夏のディナーで長い夕刻の日射しを活かすために)こうした country house は建てられています。上の写真では館の西面を撮っていますが、撮影者の背面=西方には長ぁく植林されていない帯状の緑地が延びています。

 館内は、残念ながら撮影禁止。パラディオ様式、イタリア趣味、ディナー室の奥に cabinet room がありました。史上最初の閣議は、ウェストミンスタはホワイトホールではなく、ここで開かれたのだ、と自慢げに語られていますが、実はそれはヒイキの引き倒しですよ。Downing Street より前に Cock Pit と18世紀人が呼んでいた所でやっていました。 cf. List & Index Society: Cabinet Meetings をご覧じろ。
 ウォルポールが権力政治だけに専心していたとまで思いこんでいたわけではありません。
 それにしても(客を招いて見せる≒魅せるだけでなく泊める)空間のシンボリズムにまずは感銘しました。
 運転手の M.に急かされて、次の Holkham Hall へ。

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