近藤和彦のブログ
近藤和彦 の懇談コーナーです。 写真は Old Schools, Cambridge の賢人たち。ちょうど対面する Trinity Hall の3階の部屋から撮りました。
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イギリス政治
『イギリス史研究入門』 第4刷
ジャコバン研究史から見えてくるもの
礫岩国家と普遍君主
『みすず』645号 読書アンケート
Anglo-Japanese Conference of Historians
ケインブリッジ 空撮
18世紀なかばのロンドン略図
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2016年3月30日水曜日
Orbis
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驚きました。美白化粧品の広告ですが、従来の Orbis(地球、世界、範囲)に満足せず、 「大人の美白は、 もっと欲張りでいい 」と。 礫岩のようなヨーロッパの秩序を統治すべき普遍君主のレトリック, Orbis non sufficit,「地球は満たされず」「世界は不足...
2016年3月28日月曜日
大学の先生
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老いたる母の質問によれば、「大学の授業も入試も終わって、春休みなら十分に時間があるじゃろうに」。いえ、じつは大学の先生は今ごろ一番忙しくしているのです。 年度末の会議や決算や送別会は当然としても、じつは大学の中だけで仕事しているわけではないので、学外の仕事にかかわる会議や決...
2016年3月18日金曜日
映画とイギリス史 1
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『日本歯科医師会雑誌』という歯医者さん専門の月刊雑誌 があって、その巻頭のコラムに連載を始めました。 第1回、3月号(pp.4-5)は「 マーガレット・サッチャー:鉄の女の涙 」、これは日本での映画公開名。メリル・ストリープ主演の原題は The Iron Lady , 201...
2016年3月16日水曜日
Interview with Sir Keith Thomas
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このたび日本学士院の招待でサー・キース・トマス(元 British Academy会長)が来日し、 19日(土)に日本学士院で公開講演をなさるという予定については、すでに記しました。 → http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/20...
2016年3月8日火曜日
Sir Keith Thomas
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サー・キース・トマス(元British Academy会長) が 3月17日に東京到着、23日に京都へ移動、その間に 19日(土)に日本学士院@上野で公開講演という予定でいらっしゃいます。 学士院では What did it mean in early modern Eng...
2016年2月14日日曜日
『新しく学ぶ 西洋の歴史』
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『 新しく学ぶ 西洋の歴史 - アジアから考える 』(ミネルヴァ書房)が到来。 執筆者を見て驚きました。計100名を越えています。 「モンゴル時代」より後、日本・アジアから展望した同時代の世界史ということで、村井章介さんも、松井洋子さんも、三谷博さんもいます! そして皆々...
2016年2月1日月曜日
『みすず』645号
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「読書アンケート特集」が、到着。 いまや年中行事です。暮から正月の忙しい折に書くのも大変なのだが、しかし2月に入るとただちに皆さんの文章を読めるのが楽しく、有益。「 面白くて、為になる 」という昔の講談社みたいな企画です。まだの人は、ぜひ! ぼくのがビリに近いところ(p...
2016年1月23日土曜日
樺山弘盛さん(アメリカ文学)
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訃報が立正大学の事務長から参りました。 樺山さんは 闘病が長く、心配しておりましたが、今日22日に亡くなったとのことです。ご家族も悲しみにくれておられることでしょう。 4年前に立正大学文学部に赴任したところ、とても似た雰囲気の アメリカ文学の先生 がいらっしゃるので...
2016年1月19日火曜日
二宮宏之 『マルク・ブロックを読む』
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岩波書店より、二宮宏之 『マルク・ブロックを読む』(岩波現代文庫、2016 )が到来。 〈 岩波セミナーブックス 〉の刊行が2005年3月末でした。亡くなったのは翌06年3月。それから早10年です。歳月人を待たず。 今回の林田さんの解説を読みつつ、佐藤彰一さんの書評文(...
2016年1月4日月曜日
謹 賀 申 年
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年の始まりをいかがお迎えでしょうか。 今年度の卒論演習 では多めの21名を見守っています(1月9日が提出〆切、29日が口頭試問です)。授業以外で各方面にご心配をかけていますが、昨年は 2月に編著 『イギリス史研究入門』の第3刷 (細部がたくさん更新されていま...
2015年12月29日火曜日
村上春樹の旋回!?
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遡って、20日(日)午後には東京ステーションホテルで4時間ほどの密度ある会議をもち、編著『礫岩のようなヨーロッパ』の出版の具体的な見通しをえました。 気持が高揚し、そのまま帰宅する気になれず、夕刻、OAZO の丸善に入ったら、1階で唯一赤い表紙の岩波新書、『 村上春樹はむず...
2015年12月27日日曜日
卒業論文 指導
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この季節、12月の半ばを過ぎると東大ではさすがに学内校務はなくなって、論文審査と(もしあるなら)学外の公務を片づけ、期日を超過した原稿の執筆に入るといったパターンでした。「 卒業論文指導 」みたいなことは、在任中にやったことなかったような気がする‥‥。そもそも教師にとって学部生...
2015年11月26日木曜日
近代フランス農村世界の政治文化
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工藤光一 さんの遺著『 近代フランス農村世界の政治文化:噂・蜂起・祝祭 』(岩波書店)が出版されました。秋の実りの収穫がつづくと言いたいところですが、こちらは悲しい、最後の収穫です。彼が亡くなったのは今年の1月10日でした。 → http:// kondohistorian.b...
2015年11月24日火曜日
フランス革命とパリの民衆
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松浦義弘『 フランス革命とパリの民衆:「世論」から「革命政府」を問い直す 』 (山川出版社)を落手。 A.ソブールを実証的に批判しようとする立派な分析の書と受けとめました。とはいえ、マイナーながら2つ不満があります。 1) ソブール批判といっても、その実、柴田三千雄、遅...
頸椎症性神経根症
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つい2週間前のことです。大学のエレヴェータで出会ったグレースーツの紳士が、右腕に三角巾をしておられたので、どうしたのですかと尋ねたら、「肩の骨がささくれだって、神経を圧迫し、耐えられないように痛む。70歳を越えたらだれでもなるかもしれない、と医者に言われた」とのこと。お大事にと...
2015年11月15日日曜日
イギリス近世・近代史と議会制統治
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収穫の秋、ということでしょうか。ぴたり関連する出版が続きます。 青木康(編)『イギリス近世・近代史と議会制統治』( 吉田書店、2015 ) → http://www.yoshidapublishing.com/booksdetail/pg670.html 10名の科研プロ...
2015年11月14日土曜日
宗教戦争と文明
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「国制史」か「秩序問題」か、などと悠長なことを言っていたら、13日、パリでのたいへんな一連の事件が耳に入ってきました。報道に出てきた後藤健二さんのお母さんが心配していたとおり、「憎悪と報復のくりかえし/増幅」になってしまっています。 今年5月に刊行された、 谷川 稔 『 十字...
国制史は躍動するか?
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昨夜、いろんな校務を終えて、さぁわが第1章「 礫岩のような近世ヨーロッパの秩序問題 」に復帰、いよいよこれを脱稿して送信するぞ、と意気込んで帰宅したところ、青天の霹靂! 池田嘉郎・草野佳矢子(編)『 国制史は躍動する:ヨーロッパとロシアの対話 』( 刀水書房, 2015 ) ...
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2015年10月20日火曜日
クレオパトラの鼻
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パスカル『パンセ』の3巻本。塩川徹也さんの新訳により、 岩波文庫から刊行中 。 上巻には「人間は一本の葦にすぎない。‥‥しかし、それは考える葦(roseau pensant)だ」【断章200番:p.257】がありましたが、今月刊の中巻には、いよいよ例のクレオパトラの鼻の想...
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2015年10月18日日曜日
文学部がひらく新しい知
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東京大学文学部にて、ホームカミングデイの催し 「文学部がひらく新しい知」という集会があるというので、行って参りました。 と言うより、むしろ、他ならぬ 熊野純彦 学部長・研究科長が 「 時空の近代、人文知の時空--あるいは国家と資本と文化について 」 という60分の基調報...
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