近藤和彦のブログ
近藤和彦 の懇談コーナーです。 写真は Old Schools, Cambridge の賢人たち。ちょうど対面する Trinity Hall の3階の部屋から撮りました。
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イギリス政治
『イギリス史研究入門』 第4刷
ジャコバン研究史から見えてくるもの
礫岩国家と普遍君主
『みすず』645号 読書アンケート
Anglo-Japanese Conference of Historians
ケインブリッジ 空撮
18世紀なかばのロンドン略図
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2016年12月31日土曜日
シェイクスピアの歴史意識
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10月に立正大学でやりました公開講演の要録がパンフレットになりました。表紙を写真でご覧に入れますが、しゃれたデザインです。立正大学、品川区のどちらからこんなアイデアが湧いてきたのでしょう? ぼくは例のとおり、 悲劇のような史劇 として「長い16世紀」のなかに『ハムレット』を...
2016年から2017年へ
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世界史の潮流を変えそうな勢いの、今年おこった2つの事件を挙げるとすると、第1にアメリカ合衆国におけるトランプの当選、第2にヨーロッパ連合(EU)とイギリス(連合王国)の関係でしょうか。マスコミでいろいろと言われていますが、アイデンティティと秩序をめぐって、ぼくが『図書』1月号に書...
2016年12月19日月曜日
中之島センター & ダイビル
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(承前) 17日の会は、大阪・中之島における『 礫岩のようなヨーロッパ 』をめぐる、ヨーロッパ中近世史の方々による合評会でした。執筆者も6名が出席し、企画者・司会のリードのおかげで、効率的に集中的に討論することができました。 中世から近世への移行の契機(?)をめぐって考えに違...
2016年12月18日日曜日
大阪歴史博物館
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今月10-11日には大阪歴史博物館で都市史学会大会、17日には大阪大学中之島センターで関西中世史研究会と古谷科研の合同研究会。2つの週末に連続して(帯状疱疹の痣をさらしつつ)歴史的な大阪の空気を呼吸しました。 大阪はぼくの両親(松山と尾道)が1945年2月4日に結婚して住...
2016年12月5日月曜日
帯状疱疹とゴルバチョフ
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史学会大会の前の木・金あたりから頭皮(→ 顔の皮膚)の神経痛があり、その痛みが眼孔の奥にも及んだので、11月12日(土)に普段からお世話になっている眼科に行ってみたところ、帯状疱疹(herpes)が出るかもしれない、と予告されました。それまで、帯状疱疹とは想像もしていなかった...
2016年11月26日土曜日
「いき」の哲学
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承前。『「 いき」の構造 』は今のように岩波文庫にはいるより前、ぼくが学生のときに、岩波書店が旧版のままの再刊を出して、その「いき」な装幀が話題になったので、薄い本なのに、と思いながら(!)初めて読みました。 パリと京都のエスプリ(?)を知る東京人・九鬼周造による英語圏の ...
世界史の奔流
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「アダム・スミス以来の普遍性と世界資本主義のチャンピオンだった英米両国があいまって、世界史の潮流を変えそうな大事件」が続きました。これについて黙っていられなくて、『図書』が機会を与えてくださったので、 「 EUと別れる? イギリスのレファレンダムと憲政の伝統 」 という文章...
2016年11月10日木曜日
ケンカを知っているトランプ
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ふだんの業務に加えて、「新しい入試制度」で大学のプレゼンスをどう高めるかとか、「UKとEU」といった文章、あるいは手を抜けない「推薦書」 etc.で寸秒を争うような毎日なのに、アメリカ大統領選挙は、沈黙を許さぬ結果です。NHK-BSでの藤原帰一先生の表情も硬かったけれど、トラ...
2016年11月9日水曜日
札つきトランプ
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驚きました。みなさんもそうでしょう。 Trump triumphs, and Clinton is let down. 6月23日のイギリスと同様に、アメリカのような先進的な大衆社会で、このような衆愚政治がおこなわれている。共和党がこんな男を大統領候補にして、好き勝手にや...
2016年10月18日火曜日
「豊洲問題」
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今マスコミと小池知事が、あげて土壌、地下水、空気を問題にしています。でも、ここで問題にしたいのは市場建設の是非よりも「豊洲」という地名そのものです。 あなたは江東区豊洲に来たことがありますか? 一度も歩いたことのない人には想像もできないくらい広い地域です。1988年から隣接す...
2016年10月14日金曜日
悲劇的な史劇 or 悲劇の形をとった史劇
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【承前】 そもそも『ハムレット』の正規の題は The tragical history of Hamlet, Prince of Denmark です。高貴のプリンスは、ルターのヴィッテンベルク大学をちゃんと卒業したのか留年中なのか、むしろNIETなのか、よくわからない状態で実...
2016年10月13日木曜日
『ハムレット』
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ご無沙汰しました。学期の始まりと、「東奔西走」とまでは言わないが、いろいろなことが続き、blogに書き込む気になれない、という日夜でした。 昨12日夕には、立正大学の公開講座(品川区共催)で、没後400年 シェイクスピアを視る という企画の一環(第3回)として、 「インテ...
1 件のコメント:
2016年9月20日火曜日
七隈(ななくま)史学会大会
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ちょっと大きく構えすぎのタイトルかも知れませんが、ポスターのような講演をすることになりました。 絵として、よく知られている16世紀後半の Europeana Regina のうち、女王の表情が優しく、また後の「国民国家」への行方がまだあまり(太い文字で)明示されていない15...
2016年9月14日水曜日
ヒトゴロシにもイロイロある
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シェイクスピアの生まれはエリザベス1世の治政、1564年。ジェイムズ王への代替わり時には39歳で、創作力の頂点。亡くなるのは徳川家康と同じ1616年。ということは「真田丸」の同時代人でもあり、おもしろい話はたくさんあります。 立正大学文学部の公開講座ですが、ご案内申しあげます...
2016年9月9日金曜日
Commentarii
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以前から不思議だったのは、このブログの閲覧者のうち MS Office のインストールや使用法、認証のトラブルにかかわる発言にアクセスする方が非常に多いことでした。なにかソフト(今ではアプリ、ですか?) Office の不正利用のためのノウハウ・ページと誤解してアクセスなさっ...
2016年9月4日日曜日
PRC って?
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すでに3週間前のことですが、北ウェールズ・(ス)ランディドノーの宿にあった小さなシャンプーをいただきました。ロンドンの安宿での浴室備え付けは兼用ボディシャンプーだったので、そちらを使用しました。 ウェールズなのに Falkirk Scotland の企業の製品なんだ、など...
2016年8月28日日曜日
成瀬 治 先生(1928-2016)
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日曜未明のメールで第一報を知りましたが、別のソースから確認をとるのにすこし時間がかかりました。 「Landständische Verfassung考(上・中)」(『北海道大学文学部紀要』)、『岩波講座 世界歴史』14巻、17巻(1969-70)、そして吉岡・成瀬(編)『 ...
2016年8月24日水曜日
先行作品 と 自分の道
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National Gallery にて Painters' Paintings という特別展をやっていますね。 → http://www.nationalgallery.org.uk/whats-on/exhibitions/painters-paintings ...
2016年8月23日火曜日
礫岩のようなイギリス
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今日午後に、BLのカフェにて旧知の3氏に遭遇しました。 Cambridge Workshop について質問がつづき、「礫岩」とは互いに異質だということじゃない、「Kさんとぼくは性格も出身も違うが、友人である。なぜか?」 という問題だ、と言ったら、半分わかってくれた模様です。...
2016年8月21日日曜日
コンウィ城:カムリの怨念
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現ウェールズはバイリンガルですが、今日は北ウェールズ・ランディドノー経由でコンウィ城に参りました。 1280年代、90年代、エドワード長脛王の征服戦争の拠点であったばかりでなく、 いまやUNESCO世界遺産にまで指定されて、けさ乗ったタクシー運転手などは その圧倒的な迫力を...
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