近藤和彦のブログ
近藤和彦 の懇談コーナーです。 写真は Old Schools, Cambridge の賢人たち。ちょうど対面する Trinity Hall の3階の部屋から撮りました。
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イギリス政治
『イギリス史研究入門』 第4刷
ジャコバン研究史から見えてくるもの
礫岩国家と普遍君主
『みすず』645号 読書アンケート
Anglo-Japanese Conference of Historians
ケインブリッジ 空撮
18世紀なかばのロンドン略図
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2018年10月24日水曜日
両論併記? 文章の明晰さ
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(承前) 大庭さんおよび折原ゼミということで、 トレルチ の名が出ました。また、かつて戦後史学で大いに議論された「 ルネサンスか宗教改革か 」といった問題についても一言。 ちなみに『 岩波講座 世界歴史 』16巻(1999)p.16 でぼくは、 ‥‥「ハイデルベルク大...
2018年10月23日火曜日
大庭 健さん、1946-2018
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厳しい夏のあとには悲報、と覚悟はしていましたが、このたびは大庭健さんの死を専修大学の関係者から知らされ、落胆しています。 そもそもの始めは、1967年、駒場2年生の春から折原先生のウェーバーゼミでした。1年生の「社会学」(数百人の大教室が一杯になる講義)でマルクス、ウェーバー...
2018年10月14日日曜日
『近世ヨーロッパ』
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土曜日に山川出版社の山岸さんに『 近世ヨーロッパ 』の再校ゲラ戻し、図版初校戻しを渡して、この 世界史リブレット について基本的にぼくの仕事はほとんど片付きました。今の時点の奥付には11月20日刊行*とあります。【*念校にてこれは、11月30日刊行、となりました。 → 実際の製品...
2018年10月10日水曜日
靖国問題 と 両陛下
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靖国神社の小堀宮司が「問題発言」の責任をとって辞職、との 読売オンライン のニュース 、さらには 『 週刊ポスト 』の記事 もウェブで読みました。 小堀宮司はもしや確信犯で、今上天皇と皇后への批判、文明的に教育された皇太子への不満を公言して、警世・憂国の士として辞するという...
2018年10月1日月曜日
退院の一報、励みになります
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10月1日、台風一過で32度を超える暑さはかなわないけれど、それにしても洗濯日和です。2回も洗濯機を回しましたよ。ついでに風呂掃除も。 昨夜は大阪からの大移動と、台風対策で気疲れして、強風の音を聞きつつ早く寝てしまいました。 今朝起きてみたら、気にかけていた友人からメール...
2018年9月30日日曜日
新幹線「ひかり」最終
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(承前) 旅行者で、ぼく以外にもそう考えていた人は少なくないと思われます。 ゆったり朝食を摂り、電車を乗り継いで10時過ぎに新大阪駅についてみると - 構内の土産品など売店がキヨスク以外はすべて閉まっていること、改札口からすでに大勢の人が滞留していることを目撃して、これは「も...
台風24号 最接近
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週末に台風24号最接近! 21号に続き、全国的に警戒状態。 というのは存じていましたが、まぁ、大丈夫、と構えていました。 ですから、土日の大阪・中之島センターでの研究会は土曜のみ、日曜は中止/延期、という主催者の方針を聞いて、ぼくとしては、慎重なのはよいが大事のとりすぎかな...
2018年9月27日木曜日
木谷勤さん、1928-2018
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木谷先生が亡くなったと、昨日、知らされました。 1928年4月生まれですから、90歳。 名古屋大学文学部で、北村忠夫教授の後任としていらっしゃり、1988年3月まで同僚でした。そのときの名大西洋史は4人体制(教授二人、助教授二人)で、年齢順に、長谷川博隆、木谷勤、佐藤彰一、...
2018年8月28日火曜日
ことばの歴史性
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話はあちこち逸れましたが、16・17世紀にもどって、もし大航海時代の冒険商人たちが(日本列島でなく)現代の アメリカ合衆国 に遭遇したなら、軍の最高司令官=大統領のことは emperorと呼び、合衆国の国のかたちについては邦 state を50個も束ねる empire だと形...
2018年8月27日月曜日
<帝国>と世界史
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(ちょっと日にちが空きましたが)『日経』郷原記者の「アジアから見た新しい世界史 -「帝国」支配の変遷に着目」の続きです。第1の論点について異論はありません。特別に新規の説ではなく、多くの読者に読まれる新聞の文化欄8段組記事ということに意味があります。 第2の論点、 帝国 ...
2018年8月22日水曜日
世界史と帝国
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このところ『日経』の記事にあらわれた現代史および今日的な情況について発言を繰り返していますが、じつはその動機/促進要因は、8月11日(土)の文化欄、 「 アジアから見た新しい世界史 -「帝国」支配の変遷に着目 」にありました。 これは郷原信之さんの久しぶりの署名記事で、...
教養主義とデモクラシー
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教養主義といえば、講談社現代新書(今年2月刊)の『 京都学派 』pp.224-226 には、教養主義について(も)恐るべく、ええかげんなことが記されています。著者、菅原某とはぼくの知らない人。 そもそもこの新書には、近代日本の重要な思想家の氏名と生没年、経歴は列挙されてい...
2018年8月21日火曜日
教養と新聞記者
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このところちょっと『日経』をほめすぎたようですから、今日は苦言を。 「 歴史や哲学 手軽な教養書ヒット 」という『日経』8月13日(月)夕刊の記事。 「教養書ブームの歴史」という横組の年表(?)も添えられていますが、1954年のカッパブックスに次いで1968年の吉本隆...
2018年8月18日土曜日
堪え/がたきを堪え 忍びがたきを忍び
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「平成最後の夏(上)」のつづきです。『日経』の同じぺージに「終戦の詔書」の原本の写真があります。記者は詔書の日付が8月14日だということの確認のつもりで添えたのかもしれませんが、この写真はそれ以上に雄弁で、「玉音放送」を朗読した昭和天皇の「間」の悪さというか、演説の下手さかげ...
8月15日ということ
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『日経』14日夕刊の「8月15日 ニュースなこの日」という記事は、簡潔でザハリッヒでした。1995年、村山首相の「終戦記念日にあたって」という談話。これは特に日本遺族会会長、橋本龍太郎の合意をとったうえで閣議決定、発表にもちこんだのでした。 記事の最後、「‥‥戦後70...
2018年8月17日金曜日
ピンチはチャンス → 東ロボくん
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海辺の砂浜になにかを描く 黒田玲子 さんの大きな写真を日曜の『日経』でみました。なんと両面見開きの記事には、「右がダメなら左へ」とタイトルがついています。国文学のお父様、本に囲まれた仙台のお宅のことは何度か聞いていますが、70年代後半、ロンドン大学でのトンデモナイ初日の試練に...
2018年8月16日木曜日
「花へんろ」ぞなもし
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猛暑と大雨ばかりでなく、驚くような事件も続きます。みなさんは、いかがお過ごしでしょう。 7月末からほとんど10日間ちかく、「ウイルス性喉カゼ」というのにやられ、年齢のせいかもしれませんが、猛暑も加わり、かなり苦しみました。「喉が痛いな」という感覚から始まり、翌日からセキ、...
2018年7月31日火曜日
東大闘争の語り
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災害と猛暑が交替で襲来します。お変わりありませんか。 小杉亮子『 東大闘争の語り-社会運動の予示と戦略 』(新曜社)が出たことを、塩川伸明さんから知らされ、購入しました。 読んでみると、pp.38-39に 聞き取り対象者44名の一覧 が(許諾した場合は)本名とともにあり、最...
2018年7月11日水曜日
夏草や‥‥
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放っておくと、母の家の庭もこんな具合。 Before. 火曜の午後に二人がかりで、母屋と「書庫」と呼ぶも恥ずかしい小屋の間の庭に繁茂する雑草、とくに人の背丈くらいのセイタカアワダチソウを引き抜き、人が歩けるスペースを作りました。汗を1リットルくらい流して、腰痛も心配し...
2018年7月7日土曜日
さよならの挨拶
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例年より早い梅雨明け、ということでしたが、天の配剤か、記録的な豪雨が長く西日本を襲っています。どうぞ慎重にご行動ください。七夕です。 そうした鬱陶しいなかに、『 立正史学 』123号が到着。奥付には2018年3月とありますが、それはタテマエで、本当はこの7月です。 日...
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