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2010年8月10日火曜日

その2:国教会


 さて昼食は写真のパブで摂りましたが、その入口の上に built circa 1756 とみえる。 circa というのは、根拠が危ういときに用いる便法でもあるんですが、まぁ18世紀をやってる者には話の種です。
 村の教会には、なんと1763年のジェントルマン寄進の王家の紋章がかかっていました。パブが7年戦争の始まりの年、国教会の紋章がその戦勝の年、ということで、イギリス近代史にとっての7年戦争は、日本近代史にとっての日清日露だろうか、と考えました。

 教区教会【国家=教会体制の末端、cf.「聖俗の結合」in『伝統都市』IV】にいかなる王家の紋章を掲げるか、が高教会派・低教会派の間の熾烈な争いの的になりうる、ということは、指昭博さんの文章にも暗示されていますし、ぼくの Church and politics in disaffected Manchester, pp.112-13 では明示的に論じています。

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