近藤和彦のブログ
近藤和彦 の懇談コーナーです。 写真は Old Schools, Cambridge の賢人たち。ちょうど対面する Trinity Hall の3階の部屋から撮りました。
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イギリス政治
『イギリス史研究入門』 第4刷
ジャコバン研究史から見えてくるもの
礫岩国家と普遍君主
『みすず』645号 読書アンケート
Anglo-Japanese Conference of Historians
ケインブリッジ 空撮
18世紀なかばのロンドン略図
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2019年1月31日木曜日
パーマ『民主革命の時代』旧版・新版いずれも
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〈承前〉 というわけで、 新版(2014) に不都合や瑕疵はあるとはいえ、しかし、ヤル気のある学生たちに手に入りやすい形と値段で、この20世紀の古典が再版されたのは、悪いことではない。 礫岩のような国家とか、躍動する国制史とか、言ってきた者にとっての価値は無限です。このパ...
2019年1月30日水曜日
R. R. パーマ『民主革命の時代』第2版(2014)
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〈承前〉 というわけで、今回、書き込みの一杯ある手元の Princeton U.P., 1959-64 のぺーパーバック2巻本と対照しつつ、アーミテジのお弟子さんであるWくんの進言にすなおに従い、Princeton Classics edition, 2014 の1巻本を購入し...
2019年1月29日火曜日
R. R. パーマ『民主革命の時代』
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The Age of the Democratic Revolution , 1959-64年の2巻本(Princeton U. P.)で、アメリカ独立およびフランス革命をそれぞれの「祖国愛の史観」から一歩はなれて、1760~1800年くらいの「大西洋史」のダイナミックな動...
2019年1月19日土曜日
1月19日
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昨1月18日にある出版社の会議に行ったら、玄関で社長に呼び止められて、しばし懇談。彼の誕生日はほかでもない1.19なのですが、1969年(彼が21歳のとき)のその日にどこでどうしていたか、語らず。 ぼくの場合はというと、17日からすでに本郷は入構できず、18日は正門前がすで...
2019年1月17日木曜日
Brexit 愚かな選択を撤回し、合理的な決断へ
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ブリテンという役者が退場/去るのだから、劇場用語として exit Hamlet (ハムレット退場)といった言い回しがあり、これを生かして exit Britain から名詞化して Brexit といっているのでしょう。発音は日本のメディアで言われるブレグジットのように濁るのでな...
2019年1月4日金曜日
亥年のご挨拶
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新しい年をいかがお迎えでしょうか。 亥年、年男です。昨年に大学勤めをおえて、年金生活者となりました。時間はたっぷりあるかと思いきや、あれこれと心が動かされ、考えていたよりずっと落ち着かない毎日です。「感極まる」ということが増えました。 小冊『 近世ヨーロッパ 』を仕上...
2018年12月13日木曜日
深沢克己さん、松浦純さん
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朝刊で 日本学士院 会員に西洋史(近世社会経済史)で深沢克己さん、ドイツ文学(ルター・聖書研究)で松浦純さんが選任されたとのこと。おめでとうございます。 (学士院のニュースぺージ)↓ http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/...
2018年12月11日火曜日
『近世ヨーロッパ』(世界史リブレット)続 3
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I'さん 「‥‥各国史に軸足を置きつつ、つまり自分の研究地域の事をいつも想起しながら、近世ヨーロッパの一体的な歴史展開を考えるようになっている。真に議論すべき論点は何かを簡潔に提示するというのは『 イギリス史10講 』と同様の姿勢であると思いますが、規模がヨーロッパと広...
2018年12月9日日曜日
『近世ヨーロッパ』(世界史リブレット)続 2
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H先生 「[長い文の最後に]‥‥私は18世紀末までを「 近世 」とし、以後を「 近代 」とするのはフランス革命の過大評価ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。」 ¶‥‥フランス史のH先生にしてこのコメント! そうでした。時代区分という点では、迷ったあげく『近世ヨーロッ...
『近世ヨーロッパ』(世界史リブレット)続
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この本が 出来上がったことにより、ぺージをめくって速やかに前後を参照しながら読みやすくなって初めて気付かされる欠点・難点も、じつはあります。校正中に気付かなかったのは恥ずかしいですが、にもかかわらず、良き読者の良き評に恵まれて、幸せです。以下の方々ばかりでなく、皆さんに感謝...
2018年12月1日土曜日
レパントの戦い
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Mさん、 『近世ヨーロッパ』 (山川出版社)について、早速にご関心をもっていただいてありがとうございます。 ご指摘のとおり、表紙には 「レパントの戦い」の屏風絵 を用いました。10年ほど前に Biombo (屏風)という展覧会がサントリー美術館であり、見てビックリしたものです...
2018年11月24日土曜日
大久保の街路樹は まだ青々
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23日(金)午後、大久保(北新宿3丁目)の柏木教会、 大庭健さんの告別式 に参りました。 キリスト教(プロテスタント)の式と、告別の辞のアカデミックな弁論が、微妙な関係だなと思うのは、ぼくが無信仰(「祭天の古俗」派)だから? おぼろげな記憶ですが、まだ駒場時代のある夕刻の...
2018年11月23日金曜日
コングロマリット(国際複合企業)のゆくえ
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ゴーン・ショックと言ったらオヤジ・ギャグめいた響きもありますが、なんと NHK World では Nissan's Ghosn is gone といった見出しで報じています! 歴史における礫岩のような政体をテーマとしてきたぼくとして、今回の conglomerat...
2018年11月18日日曜日
絶対王政? アンシァン・レジーム? 近世という時代の主権国家
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『史学雑誌』10号で山﨑耕一さんの仲松優子『 アンシァン・レジーム期フランスの権力秩序 』(有志舎、2017)にたいする書評を読みましたが、最後の近くに(p.98)「いわゆる「コップの水が半分なくなったか、半分残っているか」の論争に近いように思われる」という名言がありました。こ...
2018年11月8日木曜日
東大闘争 50年目のメモランダム:安田講堂、裁判、そして丸山眞男
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和田英二『 東大闘争 50年目のメモランダム:安田講堂、裁判、そして丸山眞男 』(ウェイツ ISBN 978-4-904979-27-3)という本が到来。 和田といえば、中学・高校・大学と一緒だった男だ。かっこいいヤツで、裕次郎どころじゃない、言ってしまえば、日本のアラン・ド...
2018年11月5日月曜日
真剣度
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こんなメールや電話が、年に一度くらい(?)の割で到来します。 「突然ご連絡、大変申し訳ございません。 テレビ**の○○という番組を担当しております△△と申します。 私どもが放送する○○という番組の中に、□□を紹介させていただくコーナーがあります。本日は、‥‥ の雑学に...
2018年10月24日水曜日
両論併記? 文章の明晰さ
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(承前) 大庭さんおよび折原ゼミということで、 トレルチ の名が出ました。また、かつて戦後史学で大いに議論された「 ルネサンスか宗教改革か 」といった問題についても一言。 ちなみに『 岩波講座 世界歴史 』16巻(1999)p.16 でぼくは、 ‥‥「ハイデルベルク大...
2018年10月23日火曜日
大庭 健さん、1946-2018
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厳しい夏のあとには悲報、と覚悟はしていましたが、このたびは大庭健さんの死を専修大学の関係者から知らされ、落胆しています。 そもそもの始めは、1967年、駒場2年生の春から折原先生のウェーバーゼミでした。1年生の「社会学」(数百人の大教室が一杯になる講義)でマルクス、ウェーバー...
2018年10月14日日曜日
『近世ヨーロッパ』
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土曜日に山川出版社の山岸さんに『 近世ヨーロッパ 』の再校ゲラ戻し、図版初校戻しを渡して、この 世界史リブレット について基本的にぼくの仕事はほとんど片付きました。今の時点の奥付には11月20日刊行*とあります。【*念校にてこれは、11月30日刊行、となりました。 → 実際の製品...
2018年10月10日水曜日
靖国問題 と 両陛下
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靖国神社の小堀宮司が「問題発言」の責任をとって辞職、との 読売オンライン のニュース 、さらには 『 週刊ポスト 』の記事 もウェブで読みました。 小堀宮司はもしや確信犯で、今上天皇と皇后への批判、文明的に教育された皇太子への不満を公言して、警世・憂国の士として辞するという...
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