2022年8月25日木曜日

『日経』と『朝日』

北海道も暑かったとはいえ、30度以下でした。東京に戻ってあらためて気付いたのは「蝉しぐれ」です。
21日(日)『日本経済新聞』The Style の「文化時評」に掲載されたのは、深田記者のエッセイ風「『歴史とは何か』とは何か」でした。
24日(水)『朝日新聞』夕刊の1面は北海道・富良野の鉄道についてでしたが、2面「考える read & think 」というぺージには、大内記者の「問いかける知識人 新たなカー像」というインタヴュー記事が見えます。ぼくの顔写真までも。
どちらも市松模様の写真とともに、たっぷり書いてくださって、有難いことです。

真夏の大雪山国立公園

8月も下旬。みなさま、いかがお過ごしでしょう。
ぼくは母の新盆の後は、北海道に飛び、札幌から道東へ。十勝平野の北、大雪山の南の秘湯めぐりと洒落込んだのですが、警報が出るほどの強雨で、通行止めにも遭遇しました。 でも翌日にはカァーっと晴れて、たっぷり紫外線を浴びるとか。相客もそれなりに居て、(みんなマスクをしていますが)パンデミックも終局に向かいつつある、という空気でした。

然別(しかりべつ)湖糠平(ぬかびら)湖といった名は初耳のような気がするけれど、帯広から糠平を経由して十勝三俣にいたる士幌線については、中学の人文地理で習ったな、とあやふやな記憶がよみがえり、糠平のひがし大雪自然館の脇からおりて廃線跡を歩き、左手の橋梁跡へ、右手の鉄道博物館まで行ってみました。

糠平川橋梁の下では前日の強雨のためものすごい濁流(↓)を間近にみて危険を感じ、鉄道博物館の士幌線関連の展示は、モータリゼイション≒高度成長期の前までの林業と鉄道を想わせ、そこはかとなく懐かしいものでした。

2022年8月5日金曜日

WINEのシンポジウム(9月11日)

ありがたいことに早稲田大学のWINE研究所で、下記のような催しを企画してくださいました。こちらをご覧ください。参加希望の方は、事前の視聴申込・登録が必要です。
https://www.waseda.jp/inst/cro/news/2022/07/14/9747/
http://wine-waseda.com/project
ポスターはこちらです。 → https://twitter.com/WineWaseda/status/1546439755449368576/photo/1

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WINEオンライン・シンポジウム「E・H・カー『歴史とは何か』を読み直す」(第12回研究会)
日時 2022年9月11日(日)14:00~17:00
場所 Zoomによるオンライン・シンポジウム(申し込み方法は下記のとおり)
開会の辞・注意事項 中澤達哉(早稲田大学・WINE所長)
報告者      近藤和彦(東京大学)
        「『歴史とは何か』を読み直してみると」
コメンテーター 池田嘉郎(東京大学・WINE招聘研究員)
申し込み方法
  参加については事前登録制を設けます。参加費は無料です。
多数の参加が見込まれます。視聴申込はお早めにお願い致します。
登録情報に基づき、講演会の2日前までに、主催者の中澤からZoomURL、レジュメを配信致します。
以下のGoogleフォームから参加登録いただけますと幸いです。
 https://bit.ly/3RbQusu

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2022年8月1日月曜日

特製ブックガイド

 第七波だ、梅雨の戻りだ、戦争犯罪だ、体温以上の気温だ、などと言っているうちに月が替わって、8月=葉月です。
 ぼくの本には、ウクライナのもなければ、プーチンのも出てこない - そうした点で、まだの人にはまず、小山・藤原『中学生から知りたい ウクライナのこと』<http://kondohistorian.blogspot.com/2022/06/blog-post_11.html>などを手にして欲しいです。それにしても、パンデミックや戦争も含めて、長期的に人類史や現代文明の問題として考えるときには、ぼくの本も少しは役立つかな、と思います。
 『歴史とは何か 新版』の販促グッズとして、A4表裏を四折りにした「特製ブックガイド」なるものが、7月から大きな本屋さんや大学生協書籍部に置いてあるかもしれません。赤白市松のデザインで、小さいけれど目立つ「粗品」です。

その裏に、訳者厳選ブックガイドなるものを自由に書かせてもらいました。最初は20点というはずでしたが、版元品切れのものが少なくないので、補っているうちに計23点になりました。
 各100字までという制限があります。ただ「良い本」です、夏休みに「考える糧」となりますよ、といった推薦文ではつまらないので、具体的にその魅力やポイントにぐっと迫りました。プランパー『感情史の始まり』といった本について、「‥‥ドイツのメルケル首相が犬嫌いと知ったロシアのプーチン大統領が、会見場に巨大な犬をリード紐なしで放つ意味も論じる」といった具合に。 写真は上半分です。下半分は現物をご覧ください。