初夏の眩しい日差しの中、見知った顔を認めながら兼松講堂へ参りました。
安丸さんのお別れの会。急ぎ参じてよかったです。
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<写真は一橋大学社会学部のページより拝借>
第一部は安丸さんがどんな学者だったか(こちらはたいていの参列者は知っている)、そしてどんなに良き教師だったかもよくわかるお話がつづき、涙が止まりませんでした。大軒さんという元朝日新聞の方がバッハの無伴奏チェロ第2番の「サラバンド」を演奏してくださったのも、場に相応しい演出でした。
第二部はマーキュリホールに移動して、多摩丘陵を眺めながら、立食の会。卒業生の皆さんの賑わいで、次第にちょっとわたしたちは部外者、という空気になりかけましたが、最後のご夫人の「セビリヤの理髪師」発言が、全員を大いに幸せにしてくれました。お茶も立てていただき、ありがとうございます。
懇談中には、出版界の方々からやや暗い声を耳にしましたが、しかし『現代思想』では安丸良夫特集号を編むとのこと。ぼくも書かせていただきますが、全部を読むことを楽しみにしています。
なおまた、北原 敦さんの「フランス革命からファシズムまで: 二宮・柴田・グラムシとの対話」が『クリオ』の最新30号に出ているのを見ました。pp.1-38. 元気になります。 →『クリオ』の連絡先は東大西洋史学研究室です。