2009年12月7日月曜日

18世紀データベース、いくつも

 いま、似たようなデータベースがトライアル利用中で、どれがどうだったか、錯乱しそうです。どれもそれぞれ有益。以下に整理してみましょう。

-----------------------------------------------------

1. ECCO I & II
 これは、ご存じ ECCO の元来(I)の15万点には落ちていた、遺漏分データ(II)を追補すべき5万点です。
合計してどれほどの包括性があるか、使い込んでみないとまだよく分かりません。全文検索データベース充実の長い道程の途上でしょう。

 Cengage Learning Japan/雄松堂あつかい
-----------------------------------------------------

2. The Making of the Modern World
 よく知られている Goldsmiths-Kress Library of Economic Literature 1450-1850
すなわち30年くらい前に(?)マイクロフィルム化されて、経済学部(経済学史)の強い拠点大学の多くにすでに入っている ロンドン大学・ハーヴァド大学(+α)の稀覯本コレクション。
 でも経済学史だけじゃありません。ぼくの 『民のモラル』pp.14-15 で、女房売りの文脈で用いた『女性‥‥にかんする法律書』という1777年刊の大冊子は、東大経済の Goldsmiths マイクロで読みました。法学、社会文化史、ジェンダー史のいずれにとっても、宝庫です。

 ところが、東大の図書商議会は、昨年度、このデータベースについて「マイクロがすでに入っているなら緊急性はないだろう」といった、賢明ならざる決定をしました。‥‥大いに問題あり。
一々の稀覯本を読むというより、なによりデータベースとして分析的に使うと、すごい威力! 使いでがあります。ぜひ院生を含む、学際的な利用者の多さを考慮にいれて、あらためて判断してくださいな。

* 17th and 18th Century Burney Collection Newspapers
* 19th Century British Library Newspapers
* The Making of the Modern World 
トライアルではこれらが一緒に利用できます。

Access URL: http://infotrac.galegroup.com/itweb/ken_demo
Password: 「パスワードは tiger になります。
有効期限は新たに12月31日までに設定させていただきました」とのことです。大いに使って、「すばらしいデータベースだ」という学内世論を高めましょう。

 Cengage Learning Japan/雄松堂あつかい

-----------------------------------------------------

3. Eighteenth Century Journals Portal

 こちらは Bodleian (Oxford), University of Texas (Austin), British Library & Cambridge UL が所蔵する18世紀の種々様々の定期刊行物データベースを合体したポータル。
取次店は丸善です。
www.18thcjournals.amdigital.co.uk
期間は1月末まで。
東大図書館のサイトにも公示。
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/

¶ さっそく試用、キーワード検索してみました。
 検索は自由自在だけれど、ダウンロードは許さないように設定されていますね。検索結果をテクストで一定範囲、コピー&ペイストすることは可能です。

0 件のコメント: