2010年8月10日火曜日

その4:shore


 【写真はクリックすると拡大します】 こちらはエセクス州の海岸線にある Mersea という、満潮時には島となり、干潮時にはブリテン島と連結する地区。これでも2つの教区からなり、かつてはデーン人(ヴァイキング)の定住地となったよし。
 今では余裕のある引退世代の安住の地でもありますが、また写真のようなヨット係留港でもある。干満の差が激しくて干潮時には、こんな具合です。ローマのカエサルが侵攻した折にはさぞや難儀したことでしょう。

 英語の問題として shore とはただの海岸ではなく、高潮線と低潮線の間の土地を言うんだそうですね。coast とも beach ともすこしちがう、法律用語でもあるとのこと。

 なおまた、この辺の河川はテムズもふくめて tidal river です。日本では隅田川、淀川の河口近くではたしかに潮の影響で水位が上下することはあっても、航行に影響するほどではないでしょう。テムズ川の河口から50キロ遡ったロンドンでも潮の干満によって shore が隠れたり露出したりするのは、日本的な感覚からすると驚くべき事実です。こちらのペン画は Canaletto.

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