2013年10月5日土曜日

旧知の先生方

今回のコンファレンスの利点の一つは、アメリカの進歩的歴史家たちに会えて話を聞けること。
なんと、MARHO, Visions of History『歴史家たち』におけるインタヴューアの一人 Michael Merrill がいる。同じ『歴史家たち』のJohn Womack が名古屋大学出版会の漫画のような青年ではなく、今にも倒れそうな老人として現れたのには隔世の感。
とはいえ、話し始めると、さすがJohn Womack, だれかが「時間だ」とかいったのにたいして、別の(ぼくの隣の)女性が大きく No! といって昔話、意味のある昔話を続けさせました。
『歴史家たち』のウォーマック翻訳はぼくが担当したけれど、(院ゼミでも読みましたね、安村くんもいました)メキシコ革命だけでなく Harvard におけるラテンアメリカ研究全般についての研究指導をしていたんだな。E.P. Thompson か Perry Anderson かというのは、68年世代にとっては共通のイシューです。
Albion's Fatal Tree の Cal Winslow と奥さん、それから丸山眞男を知っている Charles Maier とか。
ぼくの場合は(若い世代の軽薄な-というか思いつきでしかないような-報告よりは)年季の入った中高年の渋い話のほうが、よほど聞き甲斐があります。Moral economy という、人を惹きつける用語は catchword としては良い。もっと今日の世界経済、将来の政治社会を考える助け(準拠枠)になるような概念がほしい。

なぜか写真を登載できませんが(もどかしい!)、コンファレンスの様子は、リアルタイムで世界のどこからでも見られるとのこと。 お試しください。↓ 東海岸で土曜の8:30~(日本時間との差は13時間)。
(http://bit.ly/18cpE73)
http://www.ustream.tv/channel/global-e-p-thompson-conference-harvard-university-october-3-5-2013


今晩は、主催者の一人 Sven Beckert のお宅で House dinner (といってもケイタリングサーヴィスの全面出前). 息子さんも一緒に皿をつつく、という設定。
市橋さんとともに徒歩にて寄宿。

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