2016年6月22日水曜日
古谷・近藤 (編) 『礫岩のようなヨーロッパ』 (山川出版社)
お待たせしています。6年間の共同研究の成果(途中経過報告)ですが、ようやく索引の校正を終えて、責了です。
目次は、こうなっています(簡略表記)。
序章 礫岩のような近世ヨーロッパの秩序問題 近藤 和彦
第Ⅰ部 政治共同体と王の統治
1章 複合国家・代表議会・アメリカ革命 H. G. Koenigsberger(後藤はる美訳)
2章 複合君主政のヨーロッパ J. H. Elliott(内村俊太訳)
3章 礫岩のような国家 Harald Gustafsson(古谷大輔訳)
第Ⅱ部 礫岩のような近世国家
4章 ハプスブルク君主政の礫岩のような編成と集塊の理論 中澤達哉
5章 バルト海帝国の集塊と地域の変容 古谷大輔
6章 ヨーロッパのなかの礫岩 後藤はる美
7章 複合国家のメインテナンス 小山 哲
8章 スペイン継承戦争にみる複合君主政 中本 香
序章につづき、翻訳3本、論文5本の力作揃い。
吉岡・成瀬(編)『近代国家形成の諸問題』(木鐸社、1979)以来の研究史的なパラダイムの、今日的な刷新であり、また最近の岡本(編)『宗主権の世界史』(名古屋大学出版会、2014)や池田・草野(編)『国制史は躍動する』(刀水書房、2015)の向こうを張る出版です。これでお終いではなく、これからも続く共同研究です。
11ページ・2段組の索引を( → で示した参照項目も)しっかり利用して、ご精読ください。7月中旬に、山川出版社から本体定価3800円にて刊行予定です。
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1 件のコメント:
ご免なさい。本体価格、正しくは3800円です。
著者割引・8割で3040円というのとゴッチャになって、変な価格を記していました。
関係者の皆さま、つつしんで訂正します。
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