今日午後には今上天皇のお言葉が放送されました。ぼくも3:00から見て聴きました。
象徴天皇の誠意があきらかな、よく練られたお話で、政治理論的・歴史的には、近現代の君主の「2つのボディ」が明白に現れていました。第1の心と体をもつご当人の気持、そして第2に「国政にたいする権能をもたない」象徴としての法人格。その2つの間のずれが糊塗できないところまできたということでしょう。
行政およびマスコミの討論はこれからでしょうが、もしカントロヴィツの「2つのボディ」論を理解しないまま近現代天皇について発言するとしたら、それは愚かなナンセンスです。行政もマスコミも賢明になりましょう。歴史学も人文学も、物理学や生物学とおなじく、実学の極みです。その成果を軽んじると、ニワトリや魚群の行動と区別のつかない、条件反射になってしまいます。
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