2017年4月30日日曜日
わすれな草 Vergiss mein nicht
昨日の NHK アサイチで紹介された「わすれな草 Vergiss mein nicht」(ドイツ映画、2012年)へ。渋谷・円山町のユーロスペースにて。
インターネット情報からも、静かに進行するドキュメンタリー映画ということは想像され、そのとおりでした。しかし、個人的には身につまされて、涙また涙。予想外ですが、なんと映画で主演した当事者 Malte Sieveking(監督 David の父)が会場の挨拶に現れました。68-9年の「新左翼」とその後のこと、大学教員としての定年退職、男と女、親と子・孫といったシチュエーション。トークの場面ではぼくは発言できず、終了後の廊下で彼の両手をとって、感動の度合いを伝えました。
そうしたカタルシスの直後に、喧噪の渋谷(ボードレールの「雑踏で湯浴みする‥‥」)を歩くのは気恥ずかしい。
今日の妻は理性的で、明るい渋谷の街頭で、「展開が予想できて意外なドラマがない。若者は惹きつけられないかも」と申します。そう、中高年向けの静かな感動映画かな。ぼくのすぐ前の席の男性も感極まっていました。ドイツと、そしてスイスの美しい景色もすばらしい。
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