2024年1月1日月曜日

イスラエル問題

新年早々ですが、ちょっと微妙なことを書きます。
昨10月7日以来、悩ましく、発言を慎重にしていました。呑気に身辺のちょっとしたことをblogに書いているのも憚られるような、壮絶な事態が進行中です。もしやウクライナに攻めこんだロシアと同じくらい、いやそれ以上に、断乎たる、ナチスドイツに比肩するような、好戦的なことを遂行する国家があり、それをアメリカ合衆国が支援している。
この間のパレスティナ・イスラエル間の戦争のことです(英米では地理的に Gaza-Israel War という表記、あるいは当事者に注目して Hamas-Israel War という表記を採っています)。
病院や学校が襲撃の対象になったり、外からの支援物資の搬入が妨害され、停電で保育器の中の乳児がただ死ぬのを待つとかいった事態に驚き、悲憤していたら、さらにイスラエル軍はガザの、いやパレスティナ自治区の住民を殲滅してもかまわない、そうまでしてもイスラエル国家の存立を優先する姿勢です。何より問題はイスラエル国家の政治です。
西洋史、ヨーロッパ史に従事していると、学生時代からユダヤ人がいかに中世以来のキリスト教社会で差別、蔑視され、近代の国民主義によってさらに迫害されてきたか、そしてナチスドイツの徹底的なユダヤ人殲滅作戦についても、くりかえし知ることになります。そんな勉強をしていてもいなくても、『アンネの日記』やフランクルの『夜と霧』を読んでいてもいなくても、ショア=ホロコーストの記録映像や近年の映画類に接する機会は、少なくないでしょう。
イスラエルの政治について批判ないし非難すると、即、反ユダヤ主義(anti-Semitism)だとする言説が、PC(politically correct)な世界で、ずっと勢いをもってきました。 To be continued.

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