2014年4月7日月曜日

XPの更新サポート終了後は‥‥


マイクロソフト社からは「2014年4月8日の Windows XP のサポート終了後、Microsoft はマルウェアから PC を保護するための Windows XP 用のセキュリティ更新プログラムを提供しません。」と繰りかえし言われています。マスコミも、ここまでは繰りかえし報道しています。

しかし、ぼくのように MS-DOS 以来の(ほとんど25年にわたる)ユーザの気持は、そんなにも忠良なユーザを冷淡に扱って許されるのか、無責任ではないか、というものです。

そもそも遊びにPCを使っているわけではないので、情報の交信と、書くための道具として、確実で信頼性のあるものであれば十二分。タッチパネルとか AV の4D処理とかはどうでもよいのです。もしや世界中のインテリ・物書きから国際的な損害賠償を求める訴訟が起こるのではないか、と考えていました。

で、本日MS社のサイトから探しあてたウェブページは:
→ http://www.microsoft.com/ja-jp/security/pc-security/mse.aspx

これから分かったのは、
「‥‥ Windows XP のサポートが終了するときに Microsoft Security Essentials を既にインストールしている場合、一定期間、お使いの PC のマルウェアを識別するための Microsoft Security Essentials 更新プログラムを入手できます。また、一定期間、Windows Update やダウンロード センターから Windows XP 用の悪意のあるソフトウェアの削除ツールを入手することもできます。
Windows XP 用のマルウェア対策製品の更新プログラムは、完全にサポートされているオペレーティング システムへの移行が終わるまで、お使いの Windows XP PC で特定のマルウェアの検出やブロックに役立てることができます。ただし、最新のセキュリティ更新プログラムが適用されていない PC ではマルウェア対策製品の有効性が制限されるため、お使いの PC は感染のリスクがあることに注意することが重要です。」
 ということは、すなわち、こう解釈できます。Windows XP のサポートは(損害賠償請求などに対応するために)Microsoft Security Essentials で実質的に継続する;「一定期間」というのは、他のページから「2015年7月14日」までということらしい**;ただし XP のサポート終了日より以前に Microsoft Security Essentials を既にインストールしている場合にかぎる、
と。
Hirschmann の 経営学における顧客の loyalty と voiceexit といった対照概念を連想しました。文句を言う(voice)客のほうが、黙って去る(exit)客より、はるかに大事で大切にすべき人びとなのです。マイクロソフト社さん、肝に銘じてね。

** http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2014/04/03/eos-summary-windows-xp-office-2003.aspx より: このページの最後に近い Q&A を見てください。
→ 「サポート終了日までに完全に移行を完了できないというお客様が複数(!)いらっしゃる状況を考慮し、Windows XP に対するマルウェア対策ソフトの定義ファイルおよびエンジンのアップデートについては、2015年7月14日 (米国時間) まで継続します。
※対象製品:<中略>‥‥Microsoft Security Essentials (MSE)
この決定は、あくまでも、移行に猶予期間が必要なお客様の状況を考慮した上での決定であり、Windows XP の利用を推奨するものではありません。」
 

2014年4月3日木曜日

鳥越泰彦さん


にわかに信じられない訃報なので、出版社にも確かめました。悲しい事実です。
ご冥福をお祈りします。

<訃報>
2014年4月2日/麻布中学校・麻布高等学校からのお知らせ
3月29日(土)未明、社会科鳥越先生が国際交流の引率先、韓国にて就寝中に
心停止によりお亡くなりになりました。
ご家族の希望により、葬儀は密葬で行いますので、
香典や供物などは堅く辞退申し上げます。
https://twitter.com/takaya_ringo/status/451206722321776641

鳥越さんは、ぼくが東大西洋史に助教授として赴任した1988年の春、東大西洋史の修士課程に進学し、
西川正雄先生を指導教官として中欧史と歴史教育を研究しました。
そもそも早くから高校の世界史教師になるんだと公言しておられたが、その初志を貫徹して、
修士課程を修了後、そのまま麻布中高校の教諭に就職しました。
【1995年ころの大学院重点化より以前は、西川正雄、木畑洋一、木村尚三郎といった駒場の先生方も、本郷の人文科学研究科を担当しておられました。】

早くから西川さんが編集代表をつとめた三省堂の高校世界史を手伝っておられましたが、
三省堂が世界史教科書から撤退したあとは、
ぼくからお願いして、山川出版社の『新世界史』『現代の世界史』などについて現場教員として助言・提案・執筆していただくという関係でした。

多忙のなか、はりきっておられたのに‥‥