2013年1月29日火曜日

教師冥利



昨日、34人の卒業論文の口頭試問をやって、【2・3年生の個別面談はまだ2月ですし、なにしろ今月末には修論、来週は博論の審査がありますが、】 学部生相手の行事は、峠をこえました。専任教員としては初年度ですが、昨年度に非常勤で演習をやりましたから、この春の卒業生は2年間もったことになります。

 (手間のかかる!)学生たちと2年間つきあい、卒論指導でさんざやりとりした結果ですから、それなりの情も移ってきて、全員が無事に卒論(正本も副本も)を提出して、また口頭試問もそれなりにこなしたのを見ると、いささかの感懐があります。 → 卒業式後の写真

 そうした折も折、次のようなメールが到来。
 「約2年間、演習ではお世話になりました。はじめは卒論を書くことに全く自信の無かった私が、卒論を無事書き上げることができたのも、先生のご指導のおかげです。ありがとうございました。
 その他にも授業や、教育実習での指導を受けて、とても強い刺激を受けました。先生の指導のおかげで、歴史学の奥深さを知り、沢山の勉強が必要とわかりました。
 先生を見て、森羅万象に興味を持ち、常に疑問を投げかけながら勉強していくことが大切なのだと思いました。もちろんそれは歴史に限らないことですが。
 これから働きながら、一生懸命勉強して、高校世界史の先生になりたいと思ってます。先生のゼミで本当に良かったと思っています。[後略]」
 こういうのをもらうと、‥‥ウルウルではないが、教師冥利に尽きる、という句を想い起こします。

 ところで、ぼくたちはぼくたちの先生にこうした感謝の念をしっかり伝えていただろうか? 先生の死後に遺稿を公刊するだけでは、償いとして乏しい。‥‥

 『イギリス史10講』
 (共著)『「社会運動史」 1972~1985 - 記憶として 歴史として -』
などをはじめとして、これからたっぷり「恩返し」をします。

2013年1月24日木曜日

Holly Cole Trio in Tokyo

http://www.youtube.com/watch?v=72Ts84JLG5c

しばらくぶりに NZD よりメールにて、Aaron Davis の東京公演のおしらせ。
息子をおもう母の心情です。
Holly Cole は 例の Calling You で知られているでしょうか。そのキーボードを担当しているのが Aaron なのです。いつも冬の、大学教員がもっとも忙しい季節にやってきます!

Holly Cole and the band will be performing in Tokyo on January 25-30. Here are the show times in case you or any friends want to attend performances.


Blue Note Tokyo, 6-3-16 Minato-ku Minamiaoyama Raika Bldg. B1-2
Friday, Jan. 25, open 5:30 p.m. show time 7 p.m;
  second show: open 8:45 p.m. show time 9:30
Jan 26 open 3:45 p.m. show time: 5 p.m.;
  second show :open 7 p.m. show time 8 p.m

Cotton Club Tokyo, Tokyo Building 3F, 2-7-3 Marunouchi Chiyoda-ku
Jan 29 and Jan. 30: first show open 5 p.m. show time 6:30 p.m
  second show: open 8 p.m. show time 9 p.m.

Chandler and I went to the Holly Cole concert here in Toronto last night, a warm up for the Tokyo performances. It was really terrific! Many new songs and wonderful new arrangments.

2013年1月14日月曜日

お年賀状から


 到来する年賀状も、「返事」か寒中見舞いというタイミングですね。
 ところでいろいろ印象的な年賀状が多いなかで、一番だったのは、水田洋先生からのものです。最初に
9月には94歳になる予定ですのでどうぞよろしく」とあります。また
翻訳者として終わってはならないという自戒を守り、ホッブズからスミスへの唯名論の継承というスミス論を書いていますが、同時に訳者として残したものへの責任は重く感じていますので、‥‥ミルの自由論の‥‥拙訳を点検しています。立つ鳥跡を濁さず。
「‥‥」の部分はぼくが勝手に省略していますが、きちんとしたセンテンスです。
 ぼくの母は91歳ですが、水田先生には負けます! 蔵書は浙江大学に贈る手筈とのことで、「老後」も立派なものです。なにか秘訣がおありなのでしょうか。尋ねてみたい。
 中国における近影を、お年賀状から拝借します。このサイトが複写権について厳しくなっているようで、Picasa経由です。

2013年1月3日木曜日

謹 賀 新 年

 2013年をいかがお迎えでしょうか。
 12年3月に東京大学における24年間を終え、4月から立正大学史学科(大崎)に勤務しています。初年度でもあり、毎週毎週があらたな経験です。
 9月に実施したケインブリッジの日英歴史家会議(AJC)のあとも 新旧の企画が目白押しで、途中に難儀する苦しみと喜びには事欠きません。‥‥ すこし仕事を抱え込みすぎたかもしれません。

 健康第一と心しています。
 皆さんも ご健勝にお過ごしください。

 2013年正月                  近藤 和彦