2017年11月11日土曜日

人生はシネマティック!


この映画は11日公開。『日本経済新聞』夕刊の映画評でも★★★★という評点が付いていましたが、
朝日.com では、↓のような評。
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01711118378.html
(配給元からの情報をそのまま抜粋・編集したような文で、手抜きです。)

ぼくの評価はそれよりは高く、このブログにて、すでに8月10日にコメントしました。
日本公開タイトルは、「人生って映画みたい」というのと「映画制作者の人生」とを重ねているのでしょう。原題の Their Finest Hour & a Half は「最高の1時間半」。戦時映画の所要時間、90分、ということに込めて、
1) ふつうの戦意高揚映画とはちがう、精魂こめた映画のためにわたしたちはこんな苦労をしました、というメッセージ。
2) そうした劇中劇の制作をともにした男女の「最高の瞬間」‥‥だから Hour & a Half は省いて、Their Finest で余韻を残す。
なんといっても戦中なので、人の命は計れない。限られた命と能力のかぎりで、ほとんど同志愛(comradery; フランス語だったら camaraderie)が表出した瞬間、ということでしょうか。この 1) 2) を重ねたタイトルです。
3) でも、もっと理屈っぽく、人の心を動かすための虚構(作為)、「本当らしい演技」、事実と表象、といった作品論議もたたかわせる、ちょっと知的に青いところも、この映画に楽しさを増しています。

2017年11月6日月曜日

お墓のものがたり

生と死を具体的に考える日夜ですが、4日(土)16時:BS日本テレビの番組「家族とお墓のものがたり」は、直で見ることはできないことは分かっていたので録画し、今日(日)午後にゆっくり見ました。この番組は「全国優良石材店」の提供

 1.開高健・牧羊子の円覚寺における墓石
 2.歌手の九重佑三子さんが嫁にはいった「田辺家」の墓
 3.松塚俊三さんの語る遍路と松塚家の墓

この3つのモニュメントに記念されている方々(夫妻)をめぐる物語でした。3つとも、偶然かどうか、縦に立つのでなく、横に安定して座っています!
それぞれのお話にしみじみしてしまいましたが、墓はいずれ必ず無縁仏になる、墓は生きている人のためにある、といった名言が繰りかえされました。

ぼくも、このうちの一つには墓参しています。