2021年5月18日火曜日

〈主権〉概念の批判的再構築 ‥‥

16日(日)15:20~18:30の日本西洋史学会大会・小シンポジウム「礫岩のような国家にみる〈主権〉概念の批判的再構築」ですが、Webinarの裏方も含めると200名を越える参加者(視聴者)があったようです。全参加者名はリアルタイムでは分かりませんでしたが、Google Form で寄せられた質疑で多くの既知の方々の発言を正確に読むことができました。かなり水準の高い学会シンポジウムになったという感想をもっています。【その後、主要参加者名は、発言しなかった方も含めて、知ることができました。】
→ http://seiyoushigakkai.org/2021/convention/

ぼくの場合は技術的に支障があり、机上に2台目のPC(タブレット)は開けていましたが、そこから(せっかく司会が用意してくれていた)裏方連絡網に入ることができず、司会と質疑スプレッドシートと Webinarのchat だけによって「舞台」の進行についてゆく、という事態となりました。(途中から)時間制限についてあまり気にしなくて宜しいという司会の連絡があったのは知らぬまま、また焦って事前の想定からやや外れたナーヴァスな発言をしたかもしれません。

18:30から Zoom Meeting に移ってからは、参加者の名前もお顔も見えて、二次会的なムードになりましたね。パネラー以外の学識が開陳される好機となりました。

それにしても、15:20~19:45の長時間にわたって、大事な論点がたくさん出て/飛び交い、それを多くの研究者と同時にシェアしたわけです。研究史的に意義あるシンポジウム(& post-session)だったと総括できるのではないでしょうか。

Google Form に記入していただいた質疑・発言は(これがディジタルの利点ですが)すべてしっかり保存され、パネラー全員が共有できるようになっています。

とはいえ、たとえば1977年・東北大学における西洋史学会大会シンポジウムもそれだけで終わらず、2年後に『近代国家形成の諸問題』として公刊されたからこそ、(各報告の深い学識と、今となっては批判されるべき点の充溢する)研究史に残る有意義な研究集会だったと言えるわけですね。今後が大事だと思います。

ご協力、ありがとうございました。個人的にはITの習熟がなお残る課題です。今後ともよろしく。

2021年5月14日金曜日

日本西洋史学会大会(土・日)の報告レジュメ

5月15日(土)16日(日)の日本西洋史学会大会は、関係者の尽力で、準備万端ととのってきたようです。全体の招待講演が後藤春美さん(東大)と石坂尚武さん(同志社大)。いろんなシンポジウムも並んで、楽しみにしています。
http://www.seiyoushigakkai.org/2021/index.html
とはいえ、Zoom だ Webinar だと言われてもちょっと‥‥という人も少なくなく、ぼくの知る退職世代ですと、若干の努力と試行錯誤のあと、「もぅいい」と止めてしまう人もあり、残念です。
かくいうぼく自身、小シンポジウム【礫岩のような国家にみる「主権」理解の批判的再構築】
http://www.seiyoushigakkai.org/2021/symposia.html
でコメンテータをつとめます。そして4月末日には(大会報告要旨集とは別の)配布レジュメ(A4・3ぺージ)を送達したつもりだったのですが、学会ウェブぺージからは行き着くことができず、登載は未だなのかと勝手に納得して放置していました。とはいえ、今日(木)になっても見えないのはおかしいと、ついに代表者=ITエキスパート氏に質問。

その返答にて問題は一挙に解決しましたので、そのエッセンスを次に引用します。

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Q. ところで、先日から大会のサイトで捜しているのですが、すでに2週前に提出した(事前配布の)各報告レジュメはどこに収められているのでしょうか。

A. レジュメへのたどり着き方、確かにわかりにくくなっています。最初わかりませんでしたが、すでに先週の金曜日から公開されています。以下にたどり方を記します。

http://seiyoushigakkai.org/2021/convention/ 
 にはいってください。この頁に入るには大会登録者のパスワードなどが必要です。
② 16日の「15:20~18:20 小シンポジウム」という行までスクロールしてください。
 「15:20~18:20 小シンポジウム」の右隣に小さな小さなGoogle Drive(△)とOne Drive(雲)のアイコンが二つならんでいます。このいずれかをクリックしてください。
③ たとえばGoogle Driveのアイコンをクリックすると、「小シンポジウム」のフォルダに飛びます。そこの3番目のフォルダに、皆様のレジュメ(PDF)が並んでおります。

これをダウンロードする、という次第です。

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というわけで、ぼくの場合は解決しました。しかし、こうしたエキスパート氏がいない小シンポ・グループやそもそも一般参加者(視聴者)は、いったい、どうするんでしょう? そうでなくとも多忙な大会準備委員会を質問攻めに?
あるいは、焦っていろいろ試みたあげく、時間切れであきらめ、挫折感とともに(自分およびITにたいする)憤りにちかいものを覚える‥‥
そもそも Covid-19 の長期化とともに憂鬱が昂じているのに、さらに心の健康に悪いことが加わる‥‥
そうしたことを回避して、爽快な5月の学会を楽しむためにも、上記の交信が少しでもお役にも立つなら、幸せです。

それではみなさま、16日(日)に! この日は二宮宏之さんのお誕生日でもあります。