2011年2月10日木曜日

『二宮宏之著作集』第1巻

 昨夜、自宅に届いていました。洗練された造本、美しい版面。なんといっても最初の肖像写真‥‥‥。折り込みの「月報」にも、あまり知られてなかった事実(新宿高校およびパリにおける、伝説?)が記録されています。

 こちらの写真は、あまり知られていないでしょう。1960年、羽田を発つ二宮さんです。28歳。横になっている旗は「東大西洋史」という三色旗から白を除いた、赤・青の学科旗です。1969年に警察に押収されてしまったもの。

 巻末の解説は福井憲彦さんで、これまた福井節というべきか。かなり楽に、わかりやすく書いておられる。ぼくの場合(第2巻)はちょっと肩に力が入って、「そもそも二宮史学の1970年代における転回=展開は‥‥」といった議論をするので、こちらが先だと堅い。刊行の順番が逆でなくて良かった。分業による、よき協業となりました。【分業による協業という概念も、内田義彦さんから習いました!】
 岩波書店のサイトはこちらへ。→ www.iwanami.co.jp/series/

1 件のコメント:

s.h さんのコメント...

 先日、内田義彦の項にて投稿した者でございます。性懲りもなく、また書かせていただきたくなりました。
 二宮氏の著作は、まともに読んだことはありませんでした。今回の著作集、まだ序盤の数ページを読んだのみですが、大いに感じ入るものがありました。なにより、静かなパッションを感じさせる文体が素晴らしいです。