2021年7月31日土曜日

Interview with Sir Keith Thomas

The East Asian Journal of British History (EAJBH), vol.8 (2021) が到来。
やや日時が経ったものですが、2016年3月に日本学士院の招待で Sir Keith がいらしたときに、皆さんの協力で実現した内容充実のインタヴューが収録されている号です。2時間たっぷりでしたから、編集しても pp.33-58 で、かなりの分量です。

小見出しだけでも示しますと、
  A Welsh boy
  Oxford 1952-57
  The year 1956 and after
  History School at Oxford
  'Women', 'Double Standard' and 'Anthropology'
  Years leading up to 1971
  Religion and the Decline of Magic
  Digitization and historian's métier
  British history, history of ideas and cultural history
  Historical change and 'how'
  The prospect of historical studies/humanities
でした。‥‥オクスフォード内の学寮による空気の違いも、また当然ながら Past & Present 誌のことなども語られています。

1971年の『信仰と呪術の衰退』まででたっぷり立ち入った話になり、時間もそれだけ費やしたので、その後がやや駆け足になったのは反省点ですが、それでも重要な論点は出て、British history についても intellectual history にたいしても ディジタル化、データベース、人文学の意義についても、ご意見を開陳していただきました。当方の異議とのやりとり、関心のズレも明らかにできたかと思います。
(Sir Keith も今年の早春に録音起こしの原稿をご覧になって、あきらかにその充実度に感銘をうけ、さらにそれを確かなものとすべく、しっかり加筆、修文してくださいました。)

1933年生まれ、いま88歳で、ご夫妻ともにお元気なのはうらやましいかぎり。

EAJBH の定期購読者でなく、この号だけを購入したい人は、どうすれば良いのでしょう?
表紙裏の記事からは、
  Chief Editor for vol.8: NAKAMURA Takeshi, Hirosaki University, Japan
  Place of Issue: Faculty of Humanities & Social Sciences, Hirosaki University 〒036-8560
とのことです。

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