2011年4月10日日曜日

Amazing Grace

 このところ、映画どころじゃないという空気かもしれませんが、「アメイジング・グレイス」は、銀座テアトルにて15日まで、とのことです。
→ http://www.ttcg.jp/theatre_ginza/nowshowing
かなり宗教的な感想を述べているブログもあると知りました。
→ http://blog.goo.ne.jp/mamedeifque/e/efd8991a02e3b0f35a9453a61fba64d4

 ぼくの場合は、小ピットというかなり近代的な statesman なしには説明のつかない歴史だと考えています。ピット → ピール → グラッドストンへとつながる系譜。
ちかごろ論議される、国難に直面した「リーダーシップ」の問題ですね。これに「男の友情」が加わった映画ですから、当然ながら『イギリス史10講』でも引用させていただきます。
 ジャコバン史観に支配された日本の高校教科書では、ピットはまるで保守反動の権化みたいに描かれてきた。めぐりめぐって無能な首相がほぼ1年前後で交替をくりかえすという醜態は、戦後世界史教育のひとつの結果か、という気もします。

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