2010年6月7日月曜日

John & Bron



 5日(土)には John & Bron のお宅にお呼ばれ。
 恥ずかしながら今ごろになって Understanding popular violence in the English Revolution (CUP, 1999) を読んで、これはすばらしい本だ、と認識しています。EPT を意識しつつ、越えている。人類学やフランス史を意識しているのもよい。史料論≒研究史をきちんと議論したうえで、いわゆるモラル・エコノミ(生存権=救済権的な立場による歴史的規範の回復)から、right to police (主権者としての意志)への革命的な転換をしっかり議論。Moral economy というタームは、この352ページの本で一箇所のみ使用。ぼくが不満をもっていたidentity politics, 受益者の世界観にとどまることなく、全体への意志をもつ運動へ。
 これがしかし、「イギリス革命」のあと、どのように継承されるのか(18世紀にはモラル・エコノミに先祖返りするのか?)、ロックや 18th-century Commonwealthmen へとイデオロギー的に継承されてアメリカ革命・フランス革命まで冬眠状態なのか。こうした問題は残ります。【Caroline Robbins の議論として、松浦高嶺さんが1973年にすでに萌芽的にしたためていた点に帰ります。あるいは John Brewer, Harry Dickinson の仕事がこれに答えようとしている、と捉えなおせばいいかな。自己慢心に陥らないためにこそ、historiography は大切です。今みてみたら、ODNB は簡明にロビンズ女史の仕事を評価していますね。】

 John & Bron のお二人は、この7月に結婚40年を祝うとのこと。こちとらは1972年の結婚ですから、彼らに2年負けています!
 庭に咲きほこる Tudor roses をその場で花束にして、いいからもって行けと、お土産にしてくださいました。

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