2011年5月18日水曜日

クリオ 25号

 土曜に日本西洋史学会大会@日大文理学部 に行ってみたら、『クリオ』25号(2011) が新刊発売中。美女編集部の奮闘努力により、想定をこえる立派なものができていました。全88ページ、1000円也。
ロング・インタヴューというより、まるでアルバムのように写真が一杯というのも、一つのメリットかと。

 もとになった2月24日のインタヴューは、柴田先生がこんなに早く亡くなるとは想像もしないままの発言でした。じつは3時間というのは案外短かくて、たとえば 1967-8年の折原ゼミのことや70年代の『社会運動史』のことはいっさい言及されず、他にもいろんなことを言い落としているのですが*、柴田先生と二宮さん、そして Boyd Hilton について最低限の必要なことは明言していると思います。
 * たとえば、どんな文書館でどんなリサーチをしてどんな出来事があった;英語ペーパーの発表や論文投稿でどんな苦労をした;科研グループではこんなことをしている;教科書執筆の苦労と楽しさ;出会った編集者たちの個性と志、etc. といったことです。
 そもそも1960年代~80年の「ケインブリッジ歴史学の黄金時代」については、『スキャンダルと公共圏』(山川出版社、2006)pp.19-25 で述べたので、インタヴューで繰りかえすまでもないと考えました。またインターネット・リソースについては、複数のインタヴューや講演【 Cengage、東大TV 】がオンラインに載っているので、これも今回は立ち入っていません。

 それにしても、ご関心のむきは、ご覧ください。

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