2011年12月25日日曜日

モンブランかシャモニか

金曜土曜には、琵琶湖と伊吹山をのぞむ長浜で、密度ある合宿をしました。お江の里は、ほとんどモンブランかシャモニか、といった光景。しかも土曜朝には積雪で街が真っ白、伊吹山は見えなくなっていました。

 4人の方々の近世からソ連までをめぐる研究報告も良かったけれど、パトリアと礫岩をめぐって、ほとんどブレイン・ストーミングに近い討論ができて、おおいに頭脳が「励起」されました。知的で複合的な集いのよろこび。
 じつは大塚・高橋史学の一番弱かった、政治秩序にかかわる思想史・制度史(究極の history of ideas)に、今のぼくの頭は向いています。だれかが牽制してくれたヘーゲル的 Geist の流出ではなく、ホッブズ的な問題です。詳しくは『10講』で。
 長浜については、食べ物がおいしいというのも嬉しい発見。この街をよく知らない/自分の無知を知るというのも、60代の身には励みになります。

 帰宅すると、『二宮宏之著作集』の最終配本が待っていました。こちらについては、また別途。

0 件のコメント: