2010年7月17日土曜日

ノリッジ → キーン → IHR: その1


 語れば長くなる話を要領よく話すには、どうすればよいか。数回に分けてみましょう。

 まずはこのポスターを見ていただきます。Public domain にあるかと探しましたが見あたらないので、手持ちのポスターで当日の書き込みが見苦しいものですが。
 7月15日のこと。ノリッジに行くのは、なんと1981年以来で29年ぶり。忘れかけていたこと【ケインブリッジと違って坂の街だとか、教会は大聖堂だけでなくあちらもこちらも非国教礼拝堂もふくめてまるで京都みたいとか、大聖堂のネイヴは美しいが、おやと思うほど幅が広くない, etc.】、そして大聖堂に石庭ができたといった新しい発見もたくさん。


 夕刻6時の講演とレセプション。ドナルド・キーンさんがご自身を語ると、そのままカーメン・ブラッカの話になるという事実にも目を開かれますが、なによりカーメンという美しく聡明な女性と人生の大事な部分を共有したドナルドと夫マイクル・ロウという学者(老いたとはいっても男性)二人が、200人ちかい聴衆の前で相互を讃え、しっかり握手する場面は、なかなか感動的でした。ちょうど誕生日と命日(7月13日)に近い日だったので、マイクルの最後の言葉は、「カーメンに birthday present をありがとう」というのでした。
 カメラは携行していたけれど、感動的な演奏の写真を撮ることはできないのと同じで、構えるのは控えました。 cf. 3月の記事。 同じ講演が7月22日には英国博物館(BM)で行われるとのことです。


 その聴衆のなかには Joanna Innes と母上もいました。カーメンは Somerville 卒のようですが、そもそも Innes 母娘とはケインブリッジで近隣のお付き合いでした。ぼくが2004年にオクスフォードで老カーメンと再会できたのも、ジョアナのおかげだったのです。

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